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2014年09月18日

「レディ・アンをさがして」。

先日の「カテゴリの追加」で書いたように、まずはお気に入りの1冊に「レディ・アンをさがして」をピックアップします。
1年ほど前の記事を多少修正して再掲載しています。

「レディ・アンをさがして」は氷室冴子さんという作家の1989年の作品です。(2008年6月6日、肺癌で死去されています。享年51歳。代表作「クララ白書」、「アグネス白書」、「なんて素敵にジャパネスク」など。)

「レディ・アンをさがして」。文章はまるで台本のように書かれています。
小説とは少し違うので、そこが慣れないと描写として少し鬱陶しいかもしれません。
内容は、ローマの休日がベースになっている、ヨーロッパ小国の王女アントワージュとしがない流行歌を作曲する米国人ラルフの恋の物語。(Amazonより。)

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検索していたら他にもブログで取り上げられている方をみつけました。こちらのほうが詳しいストーリーが分かります。

前回のブログに戴いたコメントへの返信に「思い出すだけで幸せになれる思い出」という言葉を書いた時にふと、『レディ・アンをさがして』という本の事を思い出しました。

 『レディ・アンをさがして』は、氷室冴子作の戯曲形式の物語です。氷室冴子が原作を書いた『ライジング!』という、歌劇団員の養成スクールと歌劇団を舞台にしたコミックの中での、劇中劇でもあります。映画『ローマの休日』を、下書きにした作品です。

 ヨーロッパの小国の第一王女プリンセス・アントワージュ(愛称:レディ・アン)は、財政危機の国を救うために、アメリカの大富豪、ロックフェラー家の息子と政略結婚をさせられることになり、ニューヨークに連れて来られます。結婚には乗り気でなかったレディ・アンでしたが、メイドのジェニファーとはすぐに打ち解け、流行歌に心惹かれます。
 ある日、街中で群衆に巻き込まれて迷子になったレディ・アンは、家出をしアイドル歌手専門の人気作曲家、ラルフ・ベッカーに会いに行きます。ラルフは浮世離れしたレディ・アンに最初は戸惑いながらも、見捨てておかれなくなり、レディ・アンが行ってみたいという遊園地に出かけます。
 ラルフは全米では名高い人気作曲家ですが、幼い頃に両親を亡くし、叔父の家に住んでいたという辛い過去があります。音楽学校時代の親友でライバルのジェラルドはクラシックの作曲家として成功しているのに、自分はアイドル歌手専門であるということに引け目を感じているラルフ。
 「2・3ヶ月で消えてしまう流行歌より、歴史に残るクラシック曲の方が価値がある」と言うラルフにレディ・アンは、言います。
「でも、その、2・3ヶ月の間にみんなが、あなたの歌を歌うわ!アメリカ中の人が挨拶代わりにあなたの歌を口ずさんで、いい気分になるんだわ。それって、とっても、素敵ね!」
 恋に落ちた二人ですが、レディ・アンは遊園地の閉園が近づき、それが別れの時だという事を知っています。最後にレディ・アンは、ラルフにこんな事を言います。
「あなたの歌を聞けば私はいつでもどこでも今日の事を思い出すわね。そうして、とても幸福な気持ちになるわ。あなたの歌はいつだってアメリカ中に流れているから私はいつも幸福ね。」

 レディ・アンが王女という事を知らないままに別れ別れになってしまったラルフが、ふとした事で真実を知った時に秘書のエバリーンがラルフに言う言葉の中に「人生は悪い事ばかりじゃない。思い出す度に幸福になれることもある」というような言葉があったのです。

20年近く前に読んだ本ですが、急に鮮明に思い出し読んでみたくなりました。
(ブログ「Komorebi House」より引用。)


突然姿を消してしまったアンを想い、締め切り間際のわずか数分で「レディ・アン、レディ・アン、どこにいる」「私はここにいるわ」と作った歌が思いもよらずミリオンセラー。
世間のことに疎いラルフは秘書が持ってきた新聞から王女アントワージュの電撃結婚を知り、本国では「レディ・アン」という愛称で呼ばれていると知ります。そして親友のジェラルドから「ロックフェラー家の息子と一目で恋に落ちたなんて書いてあるが真っ赤な嘘だぜ。財政危機の国を救うための政略結婚さ。王女は二日間謎の失踪をしたんだがきっと結婚を嫌がったんだろうな。」と聞かされ、自分と過ごしたアンこそがプリンセスであることに気づくのです。
アン王女の愛称がレディ・アンであること、結婚式と重なったことでさらに話題を呼び、アメリカ中の人がこの歌を口ずさみます。
(実際は英語で歌っているため、歌詞の語呂やリズムは良いと思われます。)
レディ・アンをさがしてぼくは街に出る
やあみんな 彼女を知らないか
甘えん坊で蝶のような気まぐれっ娘
ホイッスルを吹くよ 出ておいでよ

愛してる

レディ・アン レディ・アン どこにいる?
ぼくは知ってる 彼女はぼくの近くにいる
そしてこういってる

ここよ あたしはここにいるわ おばかさん
こんなに近くにいるのに
わからないのね

ラストシーンでラルフがつぶやきます。「レディ・アン、どこにいる・・・?」
ウエディングドレス姿のアンが椅子にもたれて答えます。
「ここよラルフ、ここにいるわ。おばかさん、こんなに近くにいるのに-----・・・。」

最初に出てきた文庫本がオリジナル作品になりますが、1981年から連載が始まった藤田和子さんという漫画家の作品「ライジング!」の劇中劇に使用された(原作提供した)のが先です。1996年にはOSK日本歌劇団でも上映されました。

「ライジング!」
「レディ・アンをさがして」。宮苑歌劇団(宝塚歌劇団がモチーフ)の養成学校である宮苑音楽学校にダンススクールと勘違いして入学した主人公の仁科佑紀。身長があることから男役を目指していたが、ひょんなことから娘役の代役を演じたことがきっかけで講師陣の反対を振り切り娘役に転向する。「トップスターを一から育てるのが夢だ」という脚本家・高師謙司の演出で、娘役が主役という前代未聞の舞台「レディ・アンをさがして」において音楽学校の学生でありながら主役に抜擢され、一躍スターになった。しかしそれは佑紀のキャラに合わせて書かれた脚本であり佑紀はまだ演技をする必要がなかったのであった。役者として未熟なまま売れてしまった佑紀はそのツケを背負い、頼りにしていた高師にも突き放され、挫折と苦悩を繰り返しながら成長していくのであった。
成長した彼女の舞台を観た淤見一也(元カレ)がつぶやきます。「--初めて会った頃はただ元気がいいだけのかわいい娘でとても芝居やるようには見えなかったのに。まだまだ演出や作品に支えられるだけのお嬢さん女優だったのに。--いつの間にか・・・舞台に立ってる時が一番きれいな本物の役者になっちまった。そしてこれからもどんどん大きくなっていくんだろう。--佑紀--ひとつ舞台をこなすごとに・・・。--あいつ(高師)、そんなことまで考えて佑紀を離したんだろうか・・・。」

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感想(1件)




2006年にWikipediaで「レディ・アンをさがして」「ライジング!」「藤田和子」「OSK日本歌劇団」のページを新規に立ち上げました。「氷室冴子」のページ編集にも携わっています。



本日の「てっぺん静岡」のてっぺんVOICEコーナーに「教えて!天野さん」。



夕食はおにぎり(梅・昆布)と白身魚フライ、筑前煮などが入ったミニ弁当。これにミニワンタン(とんこつ)を追加しました。







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