団体割引。(2)

SemiPro(佐野進一)

2013年11月06日 10:09

前回の記事より。(一部省略)
数学の一次不等式の問題に次のようなものがあります。

ある美術館の入館料は一人400円。
30名以上の団体の場合、入館料が15%引きになる。(30人目からの割引きではなく、全体が割引きになる)
30名に満たない場合でも、30名と申告した方が入館料が安くなるのは、何名以上いた場合か。

答えは26名以上の時となります。
(26名・・・10,400円、27名・・・10,800円、28名・・・11,200円、29名・・・11,600円を支払うより、30名と申告したほうが安いということです。)


画像は本文とは関係ありません。


これは中学2年生で学習する範囲ですが、この問題の内容に疑問を持った生徒がいました。

「嘘の人数を言うってこと?(それは許されることなの?)」と言うのです。

例えば26名いるのに「25名です。」と偽って10,000円しか支払わなかったら詐欺行為ですが、「30名です。」と人数を多く偽って団体割引を適用させ10,200円しか支払わないのは世間一般的にまかり通ることです。

しかし言われてみれば、これも入館料を安くするために虚偽の申告をしていることになるわけですね。

前述の生徒の疑問はそこまで深く考えてのことではなく、単純に「(たとえ多く支払うことになったとしても)実際と違う人数の申告はアリなのか?」というものだったのですが、「結果的に支払い金額を本来より少なくする行為」だから詐欺行為になるのかなぁ・・・と改めて考えてしまいました。

金原先生、どうなんでしょう?


移植後DAY126。

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